Excel関数入門:XIRR関数の使い方【不規則な投資の収益率を求める】

XIRR関数 は、不規則な日付で発生するキャッシュフローの収益率(内部収益率)を求める関数です。
投資や事業では、収益が毎年同じタイミングで発生するとは限りません。入金や支出のタイミングがバラバラになることも多くあります。

そのような場合に、実際の日付をもとに収益率を計算できるのがXIRR関数です。
IRR関数よりも実務に近い分析ができるため、投資評価や事業計画の分析などでよく利用されます。


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XIRR関数とは?

XIRR関数は、キャッシュフローと日付をもとに、投資の内部収益率を求める関数です。
IRR関数が「一定間隔のキャッシュフロー」を前提としているのに対し、XIRR関数は実際の日付差をもとに収益率を計算する点が特徴です。

たとえば、半年後や数か月後など、不規則なタイミングで収益が発生する投資でも、正確な利回りを求めることができます。


書式

XIRR関数の書式は次のとおりです。

=XIRR(, 日付, [推定値])


引数の説明

  • :キャッシュフローの配列またはセル範囲を指定します。
    初期投資はマイナス、収益はプラスの値で入力します。
  • 日付:各キャッシュフローが発生する日付を指定します。
    値の順番と対応させる必要があります。
  • 推定値(省略可):収益率の推定値を指定します。
    省略した場合は10%を初期値として計算が行われます。

XIRR関数の使い方

たとえば、次のような投資を評価する場合を考えます。

2024/1/1:初期投資 -1,000,000円
2024/7/1:収益 +300,000円
2025/3/1:収益 +400,000円
2026/1/1:収益 +500,000円

Excelでは次のように入力します。

=XIRR(C3:C6, B3:B6)

計算結果として、この投資の年平均収益率が求められます。
この例では、収益率はおよそ 14.8% となります。


活用例

XIRR関数は、不動産投資やプロジェクト投資など、収益の発生タイミングが一定でない投資の評価に適しています。

また、資金の入金・出金の履歴をもとに、実際の投資パフォーマンスを評価する際にも利用できます。
投資信託やポートフォリオの収益率分析にも活用できる関数です。


注意点

XIRR関数では、キャッシュフローの中に必ずプラスとマイナスの値を含める必要があります。
すべて同じ符号の場合、収益率は計算できません。

また、日付はExcelが認識できる日付形式で入力する必要があります。
最初の日付は基準日として扱われ、それ以降のキャッシュフローが割引計算の対象になります。

収益率が収束しない場合、推定値を指定すると計算できることがあります。


関連関数

関数名説明
IRR関数一定間隔のキャッシュフローの収益率を求める
XNPV関数不規則な日付の現在価値を求める
NPV関数定期的なキャッシュフローの現在価値を求める
MIRR関数再投資率を考慮した収益率を求める
RATE関数定期支払いの利率を求める

まとめ

XIRR関数は、キャッシュフローと実際の日付をもとに、不規則な投資の収益率を求める関数です。
IRR関数よりも現実の投資に近い条件で分析できるため、投資評価や資産運用の分析に役立ちます。

キャッシュフローのタイミングが一定でない場合は、IRRではなくXIRR関数を使うことで、より正確な収益率を求めることができます。

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