小数点以下を切り捨てて「整数部分」だけを取り出したいとき、便利なのが INT関数 です。この記事では、INT関数の基本的な使い方から実用的な活用例まで、分かりやすく解説します。
INT関数とは?
INT関数は、指定した数値の小数点以下を切り捨てて、最も近い整数を返す関数です。
書式
=INT(数値)
引数の説明
- 数値:整数に変換したい数値やセルの参照を指定します。
INT関数の使い方
INT関数 は、小数点以下を切り捨てて「整数部分のみ」を返す関数です。
たとえば、B3の「3.8」をINT関数で計算すると、結果は 3 になります。

また、負の数の場合も同じように「小数点以下を切り捨て」るため、
B5の「-4.7」は -5 になります(0の方向ではなく、より小さい整数へ)。
ROUNDDOWN関数との違い
ROUNDDOWN関数とINT関数は、どちらも「切り捨て」系の関数ですが、動作の違いが負の数の扱いです。
| 関数 | 処理の方向 | 5.8 の結果 | -5.8 の結果 |
| INT関数 | 常に 下方向 に切り捨て | 5 | -6 |
| ROUNDDOWN関数 | 常に ゼロ方向 に切り捨て | 5 | -5 |
関連関数
| 関数名 | 機能 |
|---|---|
| TRUNC関数 | 小数点以下を切り捨てて指定桁数まで表示する |
| ROUND関数 | 指定した桁数で四捨五入する |
| ROUNDUP関数 | 指定した桁数で切り上げる |
| ROUNDDOWN関数 | 指定した桁数で切り捨てる |
まとめ
INT関数は「数値の整数部分を取り出したい」ときに非常に便利です。特に、時間の処理や数量の計算など、日常的なExcel作業で活躍する場面が多くあります。負の数の扱いに注意しつつ、他の関数とうまく使い分けましょう!