PRICE関数 は、利回りや利率などの条件をもとに、債券の現在価格を求める関数です。
債券投資では、利率や利回り、支払回数などによって市場価格が変わります。PRICE関数を使うことで、これらの条件をもとに債券の理論価格を計算できます。
金融分析や投資評価などで利用される、Excelの金融関数のひとつです。
PRICE関数とは?
PRICE関数は、定期的に利息(クーポン)が支払われる債券の価格を計算する関数です。
満期日や利率、利回りなどの情報を入力することで、額面100円あたりの債券の現在価格を求めることができます。
この関数は、債券の投資価値を評価する際や、金融商品の分析などに利用されます。
書式
PRICE関数の書式は次のとおりです。
=PRICE(受渡日, 満期日, 利率, 利回り, 償還価額, 頻度, [基準])
引数の説明
- 受渡日:債券の購入日(受渡日)を指定します。
- 満期日:債券の満期日(償還日)を指定します。
- 利率:債券のクーポン利率(年利)を指定します。
- 利回り:満期日まで保有したときの年間利回りを指定します。
- 償還価額:満期時に支払われる金額を指定します。通常は100です。
- 頻度:1年間の利息支払回数を指定します。(年1回=1、年2回=2)
- 基準(省略可):日数計算の方式を指定します。
省略すると通常は「0(30/360方式)」が使用されます。
PRICE関数の使い方
たとえば、次の条件の債券の現在価格を求める場合を考えます。
受渡日:2024/1/1
満期日:2027/1/1
利率:1.5%
利回り:2%
償還価額:100
頻度:年2回

Excelでは次のように入力します。
=PRICE(2024/1/1,2027/1/1,1.5%,2%,100,2)
この計算によって、額面100円あたりの債券の現在価格が求められます。

額面100円あたりの債券価格が 98.90円 の場合、その債券は額面より低い価格で取引されている(ディスカウント債)ことを意味します。
これは、債券のクーポン利率(利率)が市場の利回りより低い場合に起こります。投資家にとってその債券の利息は市場水準より魅力が低いため、額面より安い価格で取引されるのです。
たとえば、額面100円の債券が98.90円で取引されている場合、投資家は100円より安く購入することになります。満期時には100円で償還されるため、購入価格との差額である 1.10円 が利益となります。この差額と利息を合わせた結果、最終的な収益率が市場の利回りに近づく仕組みです。
このように、債券価格が額面より低い場合はディスカウント債、額面より高い場合はプレミアム債と呼ばれます。
活用例
PRICE関数は、債券投資の分析に利用されます。
利回りが変化した場合に債券価格がどのように変動するかを確認できるため、投資判断の材料として活用できます。
また、金融機関や企業の財務分析、資産運用のシミュレーションなどでも利用されることがあります。
注意点
- PRICE関数では、受渡日が満期日より後にならないように設定する必要があります。
- 日付はExcelが認識できる日付形式で入力する必要があります。文字列として入力すると計算できない場合があります。
関連関数
| 関数名 | 説明 |
|---|---|
| YIELD関数 | 債券の利回りを求める |
| PRICEDISC関数 | 割引債の価格を求める |
| PRICEMAT関数 | 満期一括利息債の価格を求める |
| RECEIVED関数 | 満期時の受取金額を求める |
| DURATION関数 | 債券のデュレーションを求める |
まとめ
PRICE関数は、利率や利回りなどの条件をもとに、債券の価格を求めるための関数です。
金融分析や債券投資の評価に利用されるExcelの金融関数のひとつです。
利回りが利率より高い場合は価格が下がり、利回りが低い場合は価格が上がるという債券の基本的な仕組みを理解する際にも役立ちます。
