Excelで三角関数を計算するときはラジアン単位が使われますが、日常では「30°」「90°」といった度数法が一般的です。
このとき便利なのが DEGREES関数 です。
DEGREES関数とは?
DEGREES関数は、ラジアンで表された角度を度(°)に変換する関数です。
- 1ラジアン ≒ 57.2958°
- πラジアン = 180°
書式
=DEGREES(角度)
- 角度:ラジアンで表された角度(セル参照や数値)
使用例
例1:πラジアンを度に変換
=DEGREES(PI())
→ 180
例2:ラジアンを直接指定
=DEGREES(1)
→ 約 57.2958°
例3:セル参照を利用
セルA1に「1.570796」(π/2)が入力されているとき:
=DEGREES(A1)
→ 90°
例4:RADIANS関数と対比
=DEGREES(RADIANS(45))
→ 45 (度→ラジアン→度に戻る)
活用例
- 三角関数の結果を度で表示
=DEGREES(ATAN(1))
→ 45° - 物理や工学計算
回転角度をラジアンで計算した結果を度に変換して解釈しやすくする。 - 教育・学習用途
ラジアンと度の変換の練習問題に使える。
注意点
- Excelの三角関数(SIN, COS, TAN など)はラジアンを入力単位とするため、度を使いたい場合は
RADIANS関数
とセットで使う。 DEGREES
はあくまで「ラジアン → 度」の変換であり、逆変換はRADIANS関数
。
関連関数
関数 | 内容 |
---|---|
RADIANS | 度をラジアンに変換する |
SIN | ラジアンを入力にとる正弦関数 |
COS | ラジアンを入力にとる余弦関数 |
TAN | ラジアンを入力にとる正接関数 |
まとめ
DEGREES関数
は ラジアンを度(°)に変換する関数- 三角関数の結果を度で解釈したいときに便利
RADIANS関数
とセットで覚えると、角度変換が自由自在