匿名加工情報とは
匿名加工情報は、個人情報保護法で定められた区分で、特定の個人を識別できないように個人情報を加工し、元に戻せないようにしたデータを指します。氏名や住所などの識別子を削除し、年齢を幅で表す一般化や、統計化、マスキングを組み合わせて作成します。法改正で導入された制度です。
この情報には通常の個人情報のルールは原則適用されず、一定の条件下で本人の同意がなくても第三者に提供して活用できます。事業者は、作成基準の遵守、復元の禁止、漏えい防止、提供する項目の公表などの義務を負います。これにより、データの安全性と利便性の両立が図られます。
活用例として、購買履歴の集計による需要分析や、交通データからの混雑傾向の可視化があります。個人を特定せずに傾向やパターンを把握できるため、新たなサービスの企画や業務改善、行政サービスの高度化に役立ちます。プライバシーを守りつつデータ活用を進めるための社会的な土台といえる仕組みです。

