Excelで最小値を求めるには MIN関数 が一般的ですが、この関数は数値だけを対象に計算します。もしセルに含まれる数値文字列や論理値(TRUE/FALSE)も考慮して最小値を求めたい場合には、MINA関数 が便利です。特に数値を表す文字列は数値として扱われるのが特徴です。
MINA関数とは?
MINA関数は、指定した範囲の中から数値・数値文字列・論理値を含めて最小値を返すExcel関数です。
- 数値を表す文字列(例:”100″)は数値として扱われます
- TRUE は 1、FALSE は 0 として扱われます
- エラー値や数値に変換できない文字列を含むとエラーになります
書式
=MINA(値1, [値2], …)
引数
- 値1, 値2, …:最小値を求めたいセルや数値、文字列、論理値を指定します
使用例
- 数値と論理値を含む最小値
=MINA(10, 20, TRUE, FALSE)
→ TRUE=1、FALSE=0 として扱われ、最小値は 0 です。 - 数値文字列を含む場合
=MINA(5, "1", 15)
→ “1” は数値として扱われ、最小値は 1 です。
活用例
- TRUE/FALSE を含むデータで最小値を求めたい場合
- 数値文字列を含めた最小値計算が必要な場合
- 混在データで統一的に最小値を求める統計処理
注意点
- MINとの違い
MINは数値のみ対象、MINAは数値文字列・論理値も対象にします。
関連関数
関数名 | 内容 |
---|---|
MIN関数 | 数値のみ対象に最小値を求める |
MAXA関数 | 数値・数値文字列・論理値を含めて最大値を求める |
AVERAGEA関数 | 数値・数値文字列・論理値を含めて平均を求める |
まとめ
MINA関数は、数値だけでなく数値文字列や論理値を含めて最小値を求められる関数です。TRUE/FALSEは1/0、文字列は0として扱われますが、数値を表す文字列は数値として認識されます。データに数値以外の要素が混在する場合でも柔軟に最小値を計算でき、MIN関数との使い分けを理解しておくことで正確な集計が可能になります。
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