正負の符号に関係なく「数値の絶対値」を求めたいときに便利なのが ABS関数 です。
計算結果を正の値として扱いたいときや、差分の大きさだけを見たいときに役立ちます。
この記事では、ABS関数の基本的な使い方をわかりやすく紹介します。
ABS関数とは?
ABS関数は、数値の絶対値(Absolute Value)を返す関数です。
正の数はそのまま、負の数は正の値として返します。数値の増減の方向ではなく「変化の大きさ」を比較したい場面で活躍する関数です。
書式
ABS関数の書式は次のとおりです。
=ABS(数値)
引数の意味
- 数値:絶対値を求めたい数値または計算式、セル参照など
ABS関数の使い方
例:数値の絶対値を求める
セルB3に「-15」が入力されている場合、次のように入力します。
=ABS(B3)
この式を実行すると、結果は「15」になります。
ABS関数はマイナスの値をプラスに変換するため、「-15」は「15」として返されます。

例:計算結果に対して使用
セルB3に「50」、セルC3に「80」が入力されている場合、差を求めて絶対値にするには次のように入力します。
=ABS(B3-C3)
この式では、まず「50 − 80」の計算が行われ、結果は「-30」になります。
ABS関数を使うことで、この「-30」は「30」として返されます。

このように、数値の差を常に正の値で表示したい場合に、ABS関数は便利に活用できます。
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よくある活用例
1. 実際の変動幅(増減の大小)だけを見たいとき
=ABS(今年 - 昨年)
→ 増減の方向ではなく「どれだけ変わったか」に注目
2. 距離の計算(差を常に正の値に)
=ABS(出発地 - 到着地)
3. エラー判定や閾値超えの検出(IF関数と併用)
=IF(ABS(D2-E2)>5, "要確認", "OK")
→ 差分が5以上あれば「要確認」と表示
注意点
- 引数が数値以外(文字列など)の場合、エラーになる可能性があります
- ABSは「正負の判断を無視して大きさのみ見る」ことに特化した関数です
関連関数
| 関数名 | 説明 |
|---|---|
| SIGN関数 | 数値の符号(正・負・0)を判定する |
| INT関数 | 小数点以下を切り捨てて整数にする |
| ROUND関数 | 指定した桁数で四捨五入する |
| SQRT関数 | 平方根を求める |
| POWER関数 | 指定した数値の累乗を求める |
まとめ
ABS関数は、数値の大きさだけを扱いたいときに非常に便利な関数です。
差の評価、誤差の測定、距離や増減の判断など、多くの場面で活用できます。

