データの二乗の合計を求めたいときに便利な関数が「SUMSQ関数」です。
統計処理や偏差計算、数値のばらつき分析などに役立ちます。
この記事では、SUMSQ関数の基本的な使い方から実務での活用例まで、分かりやすく紹介します。
SUMSQ関数とは?
SUMSQ関数は、指定した数値やセル範囲のすべての値を二乗して、その合計を返す関数です。
書式
=SUMSQ(数値1, [数値2], …)
引数の意味
- 数値1, 数値2, …:二乗して合計したい数値またはセル範囲
基本的な使い方
例1:単純な数値の二乗合計
=SUMSQ(2, 3)
→ 2² + 3² = 4 + 9 = 13
例2:セル範囲を指定
=SUMSQ(A2:A4)
A列(数値) |
---|
2 |
3 |
4 |
→ 2² + 3² + 4² = 4 + 9 + 16 = 29 |

よくある活用例
1. 偏差や分散の計算に使う
統計分析の前処理や、平均からのばらつきを測る際に、値を二乗して合計したいときに活躍します。
2. ベクトルの長さ計算(√SUMSQ)
=SQRT(SUMSQ(A1:A3))
→ ベクトルのユークリッド距離を求める場面などで利用
注意点
- 数値以外のセル(文字列など)は自動で無視されます
- 空白セルも無視される
- 絶対値ではなく、二乗(負の値も正になる)
関連関数
関数 | 内容 |
SUM | 通常の合計を出す関数 |
SQRT | 平方根を求める(例:ベクトル長さに使う) |
AVERAGE | 平均値を求める |
VAR.S/VAR.P | 分散を求める統計関数(個人/母集団) |
まとめ
SUMSQ関数は、数値のばらつきや統計分析、ユークリッド距離の計算などで非常に役立つ関数です。
複数の値を一括で二乗して合計したい場面で使うと、非常に効率的です。