Excel関数入門:RAND関数の使い方【0以上1未満の乱数を生成する】

Excelでシミュレーションやテストデータを作成するとき、「0以上1未満のランダムな数値」を生成したいことがあります。そんなときに便利なのが RAND関数 です。RAND関数を使えば、簡単に0以上1未満の乱数を生成でき、シミュレーションや乱数計算の基礎として活用できます。


RAND関数とは?

RAND関数は、Excelで0以上1未満の乱数を返す関数です。

  • 小数の乱数が欲しいときに最適
  • シンプルで引数が不要
  • 再計算のたびに新しい乱数を生成

書式

=RAND()

引数

  • なし:RAND関数には引数は不要です。

使用例

  1. 0以上1未満の乱数 =RAND() → 例えば 0.2536 など、0以上1未満のランダムな小数を返します。
  2. 0~100の小数の乱数 =RAND()*100 → 0以上100未満の小数をランダムに生成します。
  3. 10~20の小数の乱数 =RAND()*(20-10)+10 → 10以上20未満の小数の乱数を生成します。
  4. 小数点以下2桁に制限 =ROUND(RAND()*100,2) → 0以上100未満の小数を小数点以下2桁で返します。

活用例

  • シミュレーション計算での乱数要素の追加
  • グラフやテストデータ用のランダム値生成

注意点

  1. 再計算時に値が変わる
    • シートの再計算やセル編集時に毎回値が変わります。
    • 固定したい場合は「値として貼り付け」を使用します。
  2. 整数乱数が欲しい場合はRANDBETWEEN関数
    • RANDは小数、RANDBETWEENは整数向けです。
  3. 大規模データでは計算負荷に注意
    • 多数のセルでRANDを使用すると再計算が重くなることがあります。

関連関数

RANDBETWEEN関数指定範囲の整数乱数を返す
ROUND関数数値を指定桁数で四捨五入する
INT関数数値を整数部分に切り捨てる

まとめ

RAND関数は、0以上1未満の乱数を生成するシンプルで便利な関数です。

  • 書式:=RAND()
  • 引数なしで使える
  • 小数の乱数を使ったシミュレーションやデータ生成に活用可能