Excel関数入門:NOT関数の使い方【真偽を反転させる】

Excelで条件を判定するときに「この条件が成り立たない場合」と反対の意味を出したいことがあります。
そんなときに使えるのが NOT関数 です。


NOT関数とは?

NOT関数は、TRUEとFALSEを逆にする関数です。

  • 条件がTRUEなら → FALSEを返す
  • 条件がFALSEなら → TRUEを返す

書式

=NOT(論理式)
  • 論理式:TRUEまたはFALSEを返す条件

使用例

例1:単純な反転

=NOT(1=1)
  • 1=1 → TRUE
  • NOT(TRUE) → FALSE

例2:セル参照で判定

セルA1に「50」が入力されているとき:

=NOT(A1>100)
  • A1>100 → FALSE
  • NOT(FALSE) → TRUE

例3:IF関数と組み合わせる

=IF(NOT(B2="東京"), "東京以外", "東京")
  • B2が「東京」以外なら「東京以外」と表示
  • B2が「東京」なら「東京」と表示

活用例

  • 条件を反転して分岐
    「ある条件に当てはまらない場合」の処理を作れる。
  • 空白チェック =NOT(ISBLANK(A1)) → A1が空白でなければTRUE。
  • AND/ORとの組み合わせ
    複雑な条件式をシンプルに表現可能。

注意点

  • NOT はあくまで TRUEとFALSEの反転だけを行うシンプルな関数。
  • 「条件をそのまま判定」したい場合は IFANDOR を使う。

関連関数

関数内容
ANDすべての条件がTRUEならTRUE
OR1つでも条件がTRUEならTRUE
XORTRUEが奇数個あればTRUE、偶数個ならFALSE
IF条件に応じて異なる結果を返す

まとめ

  • NOT関数TRUE⇔FALSEを反転するシンプルな関数
  • 条件の逆判定や「~以外」を表現したいときに便利
  • IFAND/OR と組み合わせると実務でよく使える