Excel関数入門:LARGE関数の使い方【指定順位の大きい値を取得】

Excelでデータの中から「一番大きい値」や「2番目に大きい値」を簡単に取り出したいときに便利なのが LARGE関数 です。LARGE関数を使えば、指定した順位に応じた大きい値を簡単に取得でき、ランキングや上位データの抽出に役立ちます。


LARGE関数とは?

LARGE関数は、数値データの集合から指定した順位に応じた大きい値を返すExcel関数です。

  • 1番大きい値、2番目に大きい値…を簡単に取得可能
  • 上位N件のデータ抽出にも活用できる
  • MIN・MAX関数やRANK関数と組み合わせて使うことも多い

書式

=LARGE(配列, 順位)

引数

  • 配列:データが入力されている範囲
  • 順位:上から何番目の大きい値を取得するか指定(1 = 最大値)

使用例

  1. 最大値を取得 =LARGE(A1:A10, 1) → A1:A10の中で一番大きい値を返します。
  2. 2番目に大きい値を取得 =LARGE(A1:A10, 2) → A1:A10の中で2番目に大きい値を返します。

活用例

  • テストの得点ランキング上位者の抽出
  • 売上トップN件のデータ集計
  • 最大・最小の複数条件での統計分析

注意点

  1. 順位は1以上で指定
    順位に1未満や範囲外の値を指定するとエラーになります。
  2. 配列に数値がないとエラー
    数値が含まれないと#NUM!エラーが返されます。
  3. 配列数式にも対応
    上位複数件を一度に取得するには配列数式や動的配列が便利です。

関連関数

SMALL関数指定順位の小さい値を返す
MAX関数最大値を返す
MIN関数最小値を返す
RANK関数順位を返す

まとめ

LARGE関数は、指定した範囲から大きい順に順位を指定して値を取得できる関数です。最大値だけでなく2番目、3番目といった上位データの抽出にも対応しており、売上ランキングや成績上位者の抽出など、実務で幅広く活用できます。配列定数を利用すれば上位N件を一度に取得して合計や平均を求めることも可能で、統計分析やランキング集計に非常に便利な関数です。