Excel関数入門:ISODD関数の使い方【数値が奇数か判定する】

Excelで数値を扱うとき、特定の条件に応じて処理を分岐したい場面があります。例えば、数値が奇数のときだけ計算したり、メッセージを表示したい場合です。そんなときに便利なのが ISODD関数 です。ISODD関数を使えば、指定した数値が奇数かどうかを簡単に判定できます。


ISODD関数とは?

ISODD関数は、指定した数値が奇数であればTRUE、偶数であればFALSEを返す論理関数です。

  • 奇数 → TRUE
  • 偶数 → FALSE

書式

=ISODD(数値)

  • 数値:奇数かどうか判定したい数値やセル参照

使用例

  1. 単純な判定 =ISODD(5)
    → 結果:TRUE (5は奇数)
  2. 偶数の場合 =ISODD(8)
    → 結果:FALSE (8は偶数)
  3. セル参照を利用
    • A1セルに 15 がある場合 =ISODD(A1) → 結果:TRUE

活用例

  • 条件付き表示
    IF関数と組み合わせて、奇数のときだけ特定のメッセージを表示可能 =IF(ISODD(A1),"奇数です","偶数です")
  • データフィルタリング
    奇数行だけを対象に計算や処理を行いたい場合に活用
  • 色分け表示
    条件付き書式で奇数のセルだけ背景色を変更

注意点

  1. 小数は切り捨てて判定
    小数点以下は無視して整数部分のみで判定します。
  2. 非数値はエラー
    文字列など数値以外のデータを指定すると #VALUE! エラーが返ります。
  3. 負の数も判定可能
    偶数・奇数の判定は正負に関係なく行われます。

関連関数

  • ISEVEN関数:数値が偶数か判定
  • MOD関数:割り算の余りを返す
  • IF関数:条件に応じて処理を分岐

まとめ

ISODD関数は、数値が奇数かどうかを判定し、TRUEまたはFALSEを返すシンプルな関数です。

  • 書式: =ISODD(数値)
  • IF関数や条件付き書式と組み合わせて活用可能
  • 小数や負の数も判定対象