Excel関数入門:FLOOR関数の使い方【指定の倍数で切り捨て】

FLOOR関数は、数値を指定した倍数の切り捨て(下方向への丸め)を行う関数です。会計処理や在庫管理など、一定の単位での処理が求められる場面で役立ちます。


FLOOR関数の書式

=FLOOR(数値, 基準値)

引数の説明

引数名説明
数値切り捨ての対象となる数値
基準値切り捨てる倍数(10の倍数、100の倍数など)

基本的な使い方

例1:10の倍数に切り捨て

=FLOOR(87, 10) → 80

例2:0.25単位に切り捨て

=FLOOR(2.87, 0.25) → 2.75

FLOOR関数の応用例

● 見積金額の切り捨て(100円単位)

=FLOOR(5870, 100) → 5800

● 時間の丸め処理(15分単位)

=FLOOR(2.83, 0.25) → 2.75

まとめ

  • FLOOR関数は指定した単位に切り下げる関数。
  • 正の数では問題なく使用できるが、負の数では符号エラーに注意
  • より柔軟な処理が必要な場合は FLOOR.MATH 関数の使用を検討。