Excel関数入門:DELTA関数の使い方【2つの数値が等しいか判定】

Excelで「2つの数値が等しいかどうか」を判定するには、IF関数や比較演算子(=)を使うのが一般的です。
しかし、「等しいなら1、違えば0」を返すシンプルな関数を使いたい場合は、DELTA関数 が便利です。


DELTA関数とは?

DELTA関数 は、2つの数値を比較して「等しいかどうか」を判定し、同じなら 1 を、異なれば 0 を返す関数です。
工学的な処理や数値判定をシンプルに書きたいときに使われます。


書式

=DELTA(数値1, [数値2])

  • 数値1:比較する1つ目の数値
  • 数値2(省略可):比較する2つ目の数値。省略すると0として扱われる

使用例

=DELTA(5, 5)

→ 結果は 1 (同じなので一致)

=DELTA(3, 7)

→ 結果は 0 (異なるので不一致)

=DELTA(0)

→ 結果は 1 (0と0を比較したため一致)※2つ目の数値は省略すると0として扱われる


活用例

  • データ比較で「完全一致のみ」を数値で判定したい場合
  • 工学計算や統計処理において、条件分岐をシンプルに表現したい場合
  • IF関数の代わりに数式の中で「一致=1/不一致=0」を簡潔に組み込みたい場合

注意点

  1. 返り値は常に数値(1 または 0)で、論理値(TRUE/FALSE)ではない
  2. テキストや空白を引数に指定するとエラーになる
  3. 厳密に「数値が等しいかどうか」しか判定できない(近似判定は不可)
  4. IF関数や「=」による比較と違い、結果をそのまま数式に組み込みやすいのが特徴

関連関数

関数説明
IF関数条件を満たすかどうかで値を切り替える
EXACT関数文字列が完全一致しているかを判定(大文字小文字を区別)
N関数論理値や文字列を数値に変換する(TRUE=1, FALSE=0)

まとめ

DELTA関数は、2つの数値が等しいかどうかをシンプルに判定し、1 または 0 を返す関数です。
特に工学系や統計処理で「条件一致を数値として扱いたい」場面で便利に活用できます。
IFやEXACTなどの関数と組み合わせることで、より柔軟な判定が可能になります。

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