Excel関数入門:CHOOSE関数の使い方【インデックス番号で値を選ぶ】

選択肢の中からインデックス番号に応じて特定の値を取り出したいときに便利なのが CHOOSE関数 です。
固定のリストから条件に応じた値を返したいときなどに活躍します。

この記事では、CHOOSE関数の基本的な使い方から、実務的な活用例、IF関数やVLOOKUP関数との違いまでわかりやすく紹介します。


CHOOSE関数とは?

CHOOSE関数は、指定したインデックス番号に応じて、指定されたリストの中から該当する値を返す関数です。

書式

=CHOOSE(インデックス, 値1, 値2, …)

引数の意味

  • インデックス:取り出したい値の位置番号(1からスタート)
  • 値1, 値2, …:選択肢のリスト(数値・文字列・セル参照など)

基本的な使い方

例 1:曜日を数値で返す

=CHOOSE(2, "日", "月", "火", "水", "木", "金", "土")

→ 結果:「月」

例 2:セルの値に応じて分類名を返す

=CHOOSE(A2, "初級", "中級", "上級")

→ A2が2なら「中級」、3なら「上級」


よくある活用例

1. WEEKDAY関数と組み合わせて曜日を表示する

Excelの WEEKDAY関数 は、指定した日付の「曜日番号(1~7)」を返します。
例えば、=WEEKDAY("2025/9/3") とすると、「水曜日」にあたる 4 が返ってきます。

ここで CHOOSE関数 を組み合わせると、曜日番号に対応する「文字列(曜日名)」を割り当てることができ、日付から直接「月」「火」などの曜日を表示できます。

=CHOOSE(WEEKDAY(A1), "日", "月", "火", "水", "木", "金", "土")
  • セルA1に日付が入力されているとします。
  • WEEKDAY(A1) が返す 1~7 の値に応じて、CHOOSE関数が「日」「月」「火」…を選択します。
  • 例えば、A1が 2025/9/3(水曜日) の場合、WEEKDAYは4を返すので「水」が表示されます。

関連記事:WEEKDAY関数の使い方

2. ランダムな選択肢の中から抽選表示

=CHOOSE(RANDBETWEEN(1,3), "A賞", "B賞", "C賞")

→ 抽選やゲームにも活用できる

IF関数やVLOOKUP関数との違い

関数特徴
CHOOSE順序指定で固定の選択肢を選ぶ
IF条件に応じて柔軟に分岐させる
VLOOKUP表の中から条件に合う値を検索・取得する

注意点

  • インデックスが1未満または選択肢数を超えると #VALUE! エラーになる
  • 引数の順番が大切(インデックス=3なら3番目の値)
  • 入れ子にして多段階の選択肢にも対応可能だが、複雑になると見づらくなる

まとめ

CHOOSE関数は、数値に応じてリストから対応する値を取り出すのに最適な関数です。
簡単な分類や置換、乱数との組み合わせによる選択表示など、さまざまな使い方ができます。IF関数やMATCH関数、RANDBETWEEN関数との併用で、より柔軟なロジックも構築できます!

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