複数の条件を満たすデータの「合計」を求めたいときに便利なのが SUMIFS関数 です。
SUMIF関数の上位版として、2つ以上の条件を組み合わせた集計が可能です。
この記事では、SUMIFS関数の基本的な使い方から、実務での活用例、注意点までをわかりやすく紹介します。
SUMIFS関数とは?
SUMIFS関数は、複数の条件に一致するデータを合計する関数です。
書式
=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], …)
引数の説明
- 合計範囲:合計したい数値のセル範囲
- 条件範囲1, 条件1, …:条件を指定するセル範囲とその条件(複数指定可)
SUMIFS関数の使い方
例:東京かつA商品の売上合計

=SUMIFS(D3:D7,B3:B7,"東京",C3:C7,"A商品")
この数式では、B列が「東京」かつC列が「A商品」の条件を満たす売上を合計しています。

よくある活用例
1. 部署ごとの特定月の売上合計
=SUMIFS(D2:D200, A2:A200, "営業部", B2:B200, "2025/03")
※日付は TEXT関数 との併用も便利です
2. 在庫の合計(カテゴリ「家電」かつ在庫あり)
=SUMIFS(F2:F100, B2:B100, "家電", C2:C100, ">0")
3. 成績表で特定教科・特定条件の点数合計
=SUMIFS(D2:D100, B2:B100, "数学", C2:C100, ">=60")
SUMIFとの違い
| 関数 | 条件数 | 特徴 |
|---|---|---|
| SUMIFS関数 | 複数可 | 複数条件すべてを満たすデータの合計が可能 |
| SUMIF関数 | 1つ | 単一条件で合計を求める |
注意点
- すべての範囲は同じサイズである必要があります(行数・列数が一致)
- 条件は
"=値"や">=100"のように “” で囲む文字列形式で指定します - 条件が多くなると可読性が下がるため、列名や名前定義を活用するのもおすすめです
関連関数との比較
| 関数 | 用途 |
| SUM関数 | 範囲の合計 |
| SUMIF関数 | 単一条件の合計 |
| AVERAGEIFS関数 | 複数条件で平均を求める |
| COUNTIFS関数 | 複数条件で件数をカウント |
まとめ
SUMIFS関数は、複数の条件を組み合わせて正確な合計を求めたいときに非常に便利な関数です。
売上集計・在庫管理・レポート分析など、あらゆる業務で活用できます。SUMIFからステップアップして、より複雑な集計に対応できるようにしておきましょう!
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