複数の条件が「すべて満たされているか?」を確認したいときに便利なのが AND関数 です。
IF関数と組み合わせて使えば、「条件がすべて正しければ○○」といった判定処理が簡単にできます。
この記事では、AND関数の基本的な使い方から、IF関数との連携、実務での活用例までわかりやすく紹介します。
AND関数とは?
AND関数は、すべての条件がTRUE(真)であればTRUEを返し、1つでもFALSE(偽)があるとFALSEを返す関数です。
書式
=AND(論理式1, 論理式2, …)
引数の説明
- 論理式1, 論理式2, …:評価したい条件を複数指定可能
AND関数の使い方
例 1:点数が70以上かつ90以下か調べる

=AND(C3>=70, C3<=90)
点数が 70~90 の範囲にあればTRUE、範囲外ならFALSEを返します。

例 2:点数が80点以上かつ欠席が0回なら「合格」と判定する

IF関数とAND関数を組み合わせて、点数が80点以上かつ欠席が0回なら「合格」、
それ以外は「不合格」と判定するようにします。
=IF(AND(C3>=80, D3=0), "合格", "不合格")

OR関数との違い
| 関数 | 動作 | 1つでもTRUEならTRUE |
|---|---|---|
| AND関数 | 全条件が成立するか | × |
| OR関数 | いずれかが成立するか | ○ |
注意点
- 条件が1つでもFALSEなら全体がFALSEに
- 条件が多くなるとネストが深くなるので、分けて管理したほうが見やすい
- 論理式は比較演算(>=, <=, =, <> など)を使う
| 関数名 | 説明 |
|---|---|
| OR関数 | 「どれか1つ満たせばOK」という判定に使う |
| IF関数 | AND/OR と組み合わせて判定処理に使われる |
| XOR関数 | 片方のみ条件を満たす場合に使う |
| IFS関数 | 複数の条件分岐をまとめて書ける |
| SWITCH関数 | 固定値ごとに結果を分岐させたいときに便利 |
まとめ
AND関数は、「すべての条件を満たしているか」を確認したいときに使う、シンプルながら非常に便利な関数です。IF関数とセットで使うことで、より柔軟な条件分岐が可能になります。条件付き書式やエラー防止のためのチェックにも応用できるので、実務でも幅広く活用できます!
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