Excelでシミュレーションやテストデータを作成するとき、「0以上1未満のランダムな数値」を生成したいことがあります。そんなときに便利なのが RAND関数 です。RAND関数を使えば、簡単に0以上1未満の乱数を生成でき、シミュレーションや乱数計算の基礎として活用できます。
RAND関数とは?
RAND関数は、Excelで0以上1未満の乱数を返す関数です。
- 小数の乱数が欲しいときに最適
- シンプルで引数が不要
- 再計算のたびに新しい乱数を生成
書式
=RAND()
引数
- なし:RAND関数には引数は不要です。
使用例
- 0以上1未満の乱数
=RAND()
→ 例えば0.2536
など、0以上1未満のランダムな小数を返します。 - 0~100の小数の乱数
=RAND()*100
→ 0以上100未満の小数をランダムに生成します。 - 10~20の小数の乱数
=RAND()*(20-10)+10
→ 10以上20未満の小数の乱数を生成します。 - 小数点以下2桁に制限
=ROUND(RAND()*100,2)
→ 0以上100未満の小数を小数点以下2桁で返します。
活用例
- シミュレーション計算での乱数要素の追加
- グラフやテストデータ用のランダム値生成
注意点
- 再計算時に値が変わる
- シートの再計算やセル編集時に毎回値が変わります。
- 固定したい場合は「値として貼り付け」を使用します。
- 整数乱数が欲しい場合はRANDBETWEEN関数
- RANDは小数、RANDBETWEENは整数向けです。
- 大規模データでは計算負荷に注意
- 多数のセルでRANDを使用すると再計算が重くなることがあります。
関連関数
RANDBETWEEN関数 | 指定範囲の整数乱数を返す |
ROUND関数 | 数値を指定桁数で四捨五入する |
INT関数 | 数値を整数部分に切り捨てる |
まとめ
RAND関数は、0以上1未満の乱数を生成するシンプルで便利な関数です。
- 書式:
=RAND()
- 引数なしで使える
- 小数の乱数を使ったシミュレーションやデータ生成に活用可能