プル戦略とは
プル戦略とは、メーカーが広告やSNS、コンテンツ発信などで生活者に直接働きかけ、商品を「欲しい」と思わせることで、小売へ取扱いを求めさせる販促の考え方です。マーケティングミックスの4Pではプロモーションに位置づけられ、需要を生活者側から引き出す点が特徴です。
たとえば新しいスマートフォンの魅力をCMやレビュー動画で伝え、消費者が量販店でその機種を名指しで探す状況を作ります。店舗は問い合わせの多さを受けて仕入れを増やし、流通が後追いで動きます。お店に積極的に売り込むプッシュ戦略と対になる考え方です。
仕組みとしては、認知から興味、購買意欲へと段階的に高め、指名買いを促すことで、需要が流通を「引っ張る」状態を作ります。メリットは中長期のブランド資産を築きやすいことや、価格競争に巻き込まれにくいことです。一方で効果が出るまで時間や予算を要し、成果は指名検索や問い合わせなど間接指標で測る場面が多くなります。
まとめると、プル戦略は生活者起点で需要を生み、流通を動かすためのプロモーションです。新製品の立ち上げやD2C、サブスクなど、継続的な関係づくりに向きます。

