IT用語入門:敵対的生成ネットワーク(GAN)【生成器と識別器が競い合う学習手法】

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敵対的生成ネットワーク(GAN)とは

敵対的生成ネットワーク(GAN)は、偽物を作る生成器と、本物か偽物かを見分ける識別器を同時に学習させる手法です。二者が競い合いながら上達し、最終的に生成器は人が見ても本物らしいデータを作れるようになります。対象は画像や音声、文章、数値など幅広いです。

イメージは偽造職人と鑑定士の関係です。生成器はランダムなノイズを出発点に新しいデータを作り、識別器は本物データと比べて真偽を判定します。この勝負を繰り返すほど粗さが減り、写真のような画像や自然な声、特定の画家の作風に近い絵などが得られます。学習では識別器は正確さを、生成器はだましやすさを高める方向に更新します。

GANの強みは、本物に近いサンプルを自動で大量に作れる点です。データ不足の補完や品質向上に役立ち、画像生成や認識、音楽や音声の高品質化、金融データのシミュレーションなどで使われます。画像分野では畳み込みニューラルネットワークを組み合わせたDCGANがよく利用されます。生成と識別の競争で本物らしさを引き上げる、生成系AIの代表的な基盤といえます。