Fortranとは
Fortranとは、1950年代にIBMが開発した、世界で最初期の実用的な高水準プログラミング言語です。名称は Formula Translator の略で、数式を数学に近い形で書けるよう設計されました。科学技術分野の数値計算を効率よく記述できることが大きな特徴です。
気象の数値予報や気候モデル、計算流体力学、材料シミュレーションなど、大規模な計算を要する現場で今も広く使われます。スーパーコンピュータ向けの実装や、歴史的に蓄積された数値計算ライブラリが豊富で、長年の資産と実績が強みになっています。
配列や複素数の扱いが標準で充実し、ベクトルや行列演算を簡潔に表現できます。コンパイラが最適化しやすい記述様式を備え、高速化を図りやすいのも特長です。並列計算を支える拡張も整備され、高性能計算での生産性に寄与します。
初期のFortranと現在のFortranは仕様が大きく異なり、規格改訂が継続しています。Fortran 2018 など近年の規格ではモジュール化や並列処理の機能が強化されました。まとめると、大規模で正確な数値計算を高速に実行したい場面で、いまなお有力な選択肢です。

