XNPV関数 は、日付が不規則なキャッシュフローの現在価値を求める関数です。
通常のNPV関数は「毎年同じタイミングで収益が発生する」前提ですが、実際の投資やビジネスでは支出や収益が不規則な日付で発生することが一般的です。
XNPV関数を使えば、実際の日付に基づいた、より正確な投資評価が可能になります。
XNPV関数とは?
XNPV関数は、将来のキャッシュフローを指定した日付に基づいて現在価値へ割り引き、投資の価値を評価する関数です。
NPV関数との違いは、期間を「1年ごと」ではなく、実際の日付差で計算する点にあります。
そのため、不動産投資、設備投資、プロジェクト収益など、現実のキャッシュフロー分析に適しています。
書式
XNPV関数の書式は次のとおりです。
=XNPV(割引率, 値, 日付)
引数の説明
- 割引率:将来の金額を現在価値へ換算する利率を指定。(年率5%なら「0.05」と入力)
- 値:キャッシュフローの配列またはセル範囲を指定。(支出はマイナス、収入はプラスで入力)
- 日付:各キャッシュフローが発生する日付を指定。
XNPV関数の使い方
たとえば、次のような投資を評価する場合を考えます。
- 2024/1/1:初期投資 -1,000,000円
- 2024/7/1:収益 +300,000円
- 2025/3/1:収益 +400,000円
- 2026/1/1:収益 +500,000円
- 割引率:5%
Excelでは次のように入力します。
=XNPV(0.05, C3:C6, D3:D6)
結果として、これらのキャッシュフローの現在価値が計算されます。
正味現在価値がプラスであれば、投資価値があると判断できます。

XNPV = 124,153円
この投資の現在価値は 約 +12.4万円 となり、投資価値はプラスと判断できます。
活用例
XNPV関数は、実務レベルの投資分析でよく使用されます。
設備投資や不動産投資の収益評価、プロジェクトの採算性分析など、現実のキャッシュフローを反映した評価が可能です。
また、支払い・入金のタイミングが一定でない事業モデル(サブスク、分割払い、工事契約など)の分析にも適しています。
注意点
XNPV関数では、最初のキャッシュフローの日付が基準日として扱われます。
そのため、通常は初期投資を最初の行に入力します。
日付と金額の順序が一致していないと正しく計算されません。
また、日付は必ずExcelが認識できる日付形式で入力する必要があります。
割引率は年率として扱われ、日数に応じて自動的に調整されます。
関連関数
| 関数名 | 説明 |
|---|---|
| NPV関数 | 定期的なキャッシュフローの現在価値を求める |
| XIRR関数 | 不規則な日付の内部収益率を求める |
| IRR関数 | 定期的な収益率を求める |
| MIRR関数 | 再投資率を考慮した収益率を求める |
| PV関数 | 将来価値から現在価値を求める |
まとめ
XNPV関数は、不規則な日付で発生するキャッシュフローを現在価値へ換算し、より現実的な投資評価を可能にする関数です。
NPV関数より実務向けで、実際の収益タイミングを反映した精度の高い判断ができます。
投資や事業計画の評価を正確に行いたい場合には、ぜひ活用したい関数です。