通常のWORKDAY関数は「土日を休日」として営業日を計算しますが、業種によっては休みの曜日が異なることがあります。
そんなときに使えるのがWORKDAY.INTL関数です。
「休業日にしたい曜日」を自由に指定できるのが特徴です。
WORKDAY.INTL関数とは?
WORKDAY.INTL関数は、開始日から指定した営業日数を計算する際に、休日とする曜日を柔軟に設定できる関数です。
たとえば「水曜休み」「日・月休み」など、会社の実情に合わせた休日ルールが可能です。
書式
=WORKDAY.INTL(開始日, 日数, [週末], [祝日])
- 開始日:基準となる日付
- 日数:加算する営業日数(負の数を指定すれば過去に遡る)
- 週末(省略可):休業日とする曜日を指定
- 祝日(省略可):除外したい特定の日付(セル範囲で指定)
週末引数(休業日の指定方法)
数値コード
コード | 休業日 |
---|---|
1または省略 | 土・日(既定値) |
2 | 日・月 |
3 | 月・火 |
4 | 火・水 |
5 | 水・木 |
6 | 木・金 |
7 | 金・土 |
11 | 日のみ |
12 | 月のみ |
13 | 火のみ |
14 | 水のみ |
15 | 木のみ |
16 | 金のみ |
17 | 土のみ |
祝日
祝日の日付を入力したセル範囲を指定します。[祝日]を省略すると[週末]で指定した曜日のみを除いて計算されます。
使用例
例1:10営業日後を求める(通常の土日休み)
=WORKDAY.INTL("2025/1/6", 10)
→ 2025/1/20
例2:金・土休みの営業日計算
=WORKDAY.INTL("2025/1/6", 10, 7)
→ 金曜と土曜を休みにして10営業日後を計算
例3:特定の祝日を除外
セル範囲 C2:C4
に祝日を入力しておき、
=WORKDAY.INTL(A2, 15, 11, C2:C4)
→ A2から15営業日後を求める。ただし「日曜休み+指定祝日」を除外。
活用例
- シフト勤務の管理
会社独自の「稼働日カレンダー」に合わせて日付計算。 - 契約・納期計算
特定の曜日や祝日を除外して納期を自動算出。
注意点
- 「週末」を省略すると通常のWORKDAY関数と同じ「土日休み」扱いになります。
- 祝日リストは必ず「日付形式」で入力しましょう。
関連関数
関数 | 内容 |
---|---|
WORKDAY | 土日を休日として営業日を計算 |
NETWORKDAYS | 2つの日付の間の営業日数を計算 |
NETWORKDAYS.INTL | 休業日を柔軟に指定して営業日数を計算 |
まとめ
- WORKDAY.INTL関数は、営業日計算において休業日を柔軟に設定できる関数
- 「金・土休み」「日曜休み」など、実情に合わせたカスタマイズが可能
- 祝日リストを組み合わせれば、さらに実用的に使える