Excel関数入門:SWITCH関数の使い方【複数の条件をスッキリ整理】

IF関数をいくつも入れ子にすると、数式が長くなって見づらくなってしまうことがあります。
そんなときに便利なのが SWITCH関数 です。

SWITCH関数を使うと、「値が○○のときはA」「値が△△のときはB」といった複数条件の分岐をシンプルに書くことができます。複雑なIF関数を使わずに、すっきりとした条件式を作りたいときにおすすめです。


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SWITCH関数とは?

SWITCH関数 は、指定した値(式)に一致する結果を順番に評価して、
最初に一致したものを返す関数です。

Excel 2019 / 365 以降で使用可能な新しい関数で、複数のIF文をまとめて扱うのに適しています。


書式

=SWITCH(, 値1, 結果1, [値2, 結果2], …, [既定値])


引数の説明

  • :判定したい値やセルを指定します。
  • 値1, 値2, …:判定する条件の値を指定します。
  • 結果1, 結果2, …:各条件に一致した場合に返す結果を指定します。
  • [既定値](省略可):どの条件にも一致しなかったときに返す値。

使用例①:商品コードを商品名に変換する

=SWITCH(A2, 1, "ぶどう", 2, "みかん", 3, "りんご", "該当なし")

👉 結果:

最後の "該当なし" が「どの条件にも当てはまらない場合」に表示される既定値です。


使用例②:得点に応じて評価を表示する

C列に次の式を入力します👇

=SWITCH(TRUE, C3>=90, "A", C3>=75, "B", C3>=60, "C", "D")

このとき最初の引数を TRUE にすると、“条件式の中で TRUE(真)になるものを探して、その結果を返す”という動作に変わります。

👉 結果:

IF関数を何重にも書かなくても、シンプルに条件を整理できます。


注意点

注意点内容
利用可能バージョンExcel 2019 / 365 以降
数が多い場合はIFS関数も便利連続的な条件(範囲比較)は IFS関数 のほうが書きやすい場合もある

関連関数

関数説明
IF関数条件に応じて異なる結果を返す基本関数
IFS関数複数条件を順番に評価して一致した結果を返す
CHOOSE関数指定した番号に対応する値を返す
VLOOKUP関数指定した値に一致するデータを表から検索して返す

まとめ

SWITCH関数 は、複数の条件分岐をすっきりと書ける便利な関数です。
IF関数を何重にも重ねる必要がなく、条件と結果を並べるだけでわかりやすい数式を作成できます。

評価判定、商品名変換など、「値に応じて結果を変えたい」ときにぜひ活用してみましょう。