Excel関数入門:SUMIF関数の使い方【条件付きで合計する】

Excelで「条件に合ったデータだけ合計したい」ときに便利なのが SUMIF関数 です。
単なる合計ではなく、「○○のときだけ合計したい」という集計にぴったりな関数です。

この記事では、SUMIF関数の基本的な使い方から、実用的な活用例、注意点までをわかりやすく紹介します。


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SUMIF関数とは?

SUMIF関数は、指定した条件に一致するセルだけを対象に合計を求める関数です。

書式

=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])

引数の説明

  • 範囲:条件をチェックするセル範囲
  • 条件:合計の対象とする条件(例:”>=70″、”りんご”)
  • 合計範囲(省略可):合計するセル範囲(省略時は「範囲」と同じ)

SUMIF関数の使い方

例:商品カテゴリごとの売上合計を求める

「果物カテゴリの売上だけ」を合計したいケースを考えます。

=SUMIF(C3:C7,"果物",D3:D7)

SUMIF関数は、「特定の条件に一致するデータだけを合計する」関数です。
この例では、Excelは次のように処理します。

  1. C列のカテゴリの中から「果物」と一致する行を探す
    結果👇
    • りんご(果物)
    • バナナ(果物)
    • オレンジ(果物)
  2. 一致した行の売上(D列)を合計する
    • 1200 + 800 + 900 = 2,900

そのため、合計は 2,900 となります。


よくある活用例

1. 特定の商品の売上合計を出す

=SUMIF(A2:A100, "バナナ", B2:B100)

2. 部署ごとの支出合計を求める

=SUMIF(C2:C100, "営業", D2:D100)

3. 一定基準以上の数値だけ合計

=SUMIF(B2:B100, ">100")

注意点

  • 条件には””(ダブルクォーテーション)が必要
    • 例:”>=70″、”営業” など
  • 合計範囲と条件範囲の行数を一致させる
    • 行数がズレると正しく計算されないことがあります
  • 複数条件を使いたいときはSUMIFS関数を使う

関連関数

関数名役割・特徴
SUMIFS関数複数条件で合計する
COUNTIF関数条件に一致する件数をカウント
COUNTIFS関数複数条件に一致する件数をカウント
AVERAGEIF関数条件に一致する値の平均を求める
AVERAGEIFS関数複数条件で平均を求める

まとめ

SUMIF関数は、「条件に合うデータだけを合計したい」という場面で非常に便利な関数です。売上管理、点数集計、経費管理など、実務でも幅広く活用されます。複数条件で集計したい場合は、SUMIFS関数にステップアップしよう!

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