Excelで数値データの中から順位を求めたいときに便利なのが RANK関数 です。RANK関数を使えば、テストの得点や売上データなど、数値の大きさに基づいて順位を自動的に計算できます。従来からあるRANK関数に加え、Excel 2010以降では RANK.EQ関数 と RANK.AVG関数 が用意されており、より柔軟な順位計算が可能です。
RANK関数とは？
RANK関数は、指定した数値がデータ範囲内で第何位かを返す関数です。
- 大きい順または小さい順のどちらでも計算可能
- データ数が多い場合の順位計算を自動化できる
- Excel 2010以降では RANK.EQ と RANK.AVG に置き換え推奨
書式
=RANK(数値, 参照範囲, [順序])
引数
- 数値：順位を求めたい値
- 参照範囲：順位を比較する対象範囲
- 順序：0または省略で大きい順、1で小さい順
使用例
- 大きい順で順位を求める
=RANK(B2, B2:B10, 0)→ B2 の値が B2:B10 の中で何位かを大きい順で返します。 - 小さい順で順位を求める
=RANK(B2, B2:B10, 1)→ B2 の値が B2:B10 の中で何位かを小さい順で返します。
活用例
- テストの得点ランキング
- 売上や成績データの順位付け
- 大会やコンペの順位計算
注意点
- 同順位の扱いに注意
同じ値があると同順位が返されます。連番で順位を振りたい場合は工夫が必要です。 - 昇順・降順の指定
第3引数で 0 または 1 を指定して昇順・降順を切り替えます。
関連関数
| 関数名 | 内容 |
|---|---|
| RANK.EQ関数 | 同順位は同じ順位として返す |
| RANK.AVG関数 | 同順位の平均順位を返す |
| LARGE関数 | 指定順位の大きい値を返す |
| SMALL関数 | 指定順位の小さい値を返す |
まとめ
RANK関数は、指定した数値の順位を自動的に計算する便利な関数です。昇順・降順の指定が可能で、同順位の扱いによっては RANK.EQ や RANK.AVG を使い分けることで、より柔軟な順位計算が実現できます。売上ランキングや成績集計など、さまざまな実務で活用できる汎用性の高い関数です。
関連記事：RANK.EQ関数の使い方
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