「開始日から終了日までの営業日数を計算したい」ときに使うのがNETWORKDAYS関数です。
しかし、標準のNETWORKDAYS関数では休日が「土日」で固定されており、土曜出勤や日曜休業などの特殊なルールには対応できません。
そんなときに便利なのが NETWORKDAYS.INTL関数 です。
この関数を使えば「休業日にしたい曜日」を自由に設定して、より柔軟に営業日数を計算できます。
NETWORKDAYS.INTL関数とは?
NETWORKDAYS.INTL関数は、指定した開始日と終了日の間の営業日数を、カスタムの休日設定で計算する関数です。
「週末」を自分で決められるので、国や会社の実情に合わせた休業ルールに対応できます。
書式
=NETWORKDAYS.INTL(開始日, 終了日, [週末], [祝日])
- 開始日:営業日数を数える開始日
- 終了日:営業日数を数える終了日
- 週末(省略可):休業日とする曜日を指定
- 祝日(省略可):セル範囲で指定する休業日リスト
週末引数(休業日)の指定方法
数値コードで指定
コード | 休業日 |
---|---|
1または省略 | 土曜・日曜 |
2 | 日曜・月曜 |
3 | 月曜・火曜 |
4 | 火曜・水曜 |
5 | 水曜・木曜 |
6 | 木曜・金曜 |
7 | 金曜・土曜 |
11 | 日曜のみ |
12 | 月曜のみ |
13 | 火曜のみ |
14 | 水曜のみ |
15 | 木曜のみ |
16 | 金曜のみ |
17 | 土曜のみ |
使用例
例1:標準的な土日休みの営業日数
=NETWORKDAYS.INTL("2025/3/1", "2025/3/31")
→ 21
例2:金・土休みの場合
=NETWORKDAYS.INTL("2025/3/1", "2025/3/31", 7)
→ 金曜と土曜を休業日として営業日数を計算
例3:祝日リストを除外
セル範囲 C2:C5
に祝日を入力しておき:
=NETWORKDAYS.INTL(A2, B2, 1, C2:C5)
→ A2からB2までの営業日数を、土日+祝日リストを除外して計算
活用例
- 勤怠管理
国や会社独自の休日ルールに合わせて勤務日数を正確に計算 - 納期・スケジュール管理
営業日ベースで残り日数を求め、タスクや案件を調整 - 海外拠点との業務
週末が「金・土」の国や、「日曜のみ休み」の習慣に合わせた計算が可能
注意点
NETWORKDAYS.INTL
を使う場合は「週末」の設定を必ず確認すること- 祝日リストは必ず 日付形式 で入力する
- 開始日や終了日に休日が含まれる場合も正しく計算される
関連関数
関数 | 内容 |
---|---|
NETWORKDAYS | 土日固定+祝日を除外して営業日数を計算 |
WORKDAY | 開始日から指定営業日後の日付を計算 |
WORKDAY.INTL | 休業曜日を自由に設定して日付を計算 |
まとめ
NETWORKDAYS.INTL関数
は、休業日を柔軟に設定できる営業日数計算関数- 「土日休み」以外の勤務形態や海外の休日ルールにも対応可能
- 祝日リストを組み合わせると、より実務に即した日数計算が可能