Excelで「特定の条件を満たすデータの中から最も小さい値を求めたい」ときに便利なのが MINIFS関数 です。
従来は「MIN」と「IF」を組み合わせる必要がありましたが、MINIFSを使えばワンステップで条件付きの最小値を求めることができます。
売上データや点数表など、特定の条件で最小値を調べたい場面で非常に役立ちます。
MINIFS関数とは?
MINIFS関数 は、指定した範囲の中で、1つ以上の条件をすべて満たすセルの最小値を返す関数です。
書式
=MINIFS(最小値を求める範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], …)
引数の意味
- 最小値を求める範囲:最小値を求めたい数値の範囲
- 条件範囲1:条件を設定する範囲
- 条件1:条件範囲1に対する判定条件
使用例
次のような表があるとします。
「A商品」で、かつ「地域が東京」の中で最も小さい売上を求めたい場合は、次のように入力します。

=MINIFS(E3:E7, C3:C7, "A商品", F3:F7, "東京")
👉 結果:72000
(A商品かつ東京に該当するのは100000と72000の2件 → 最小値は72000)
活用例
- 商品別に「最も安い単価」や「最小の在庫数」を求める
- 学生データから「特定クラスの最低点」を算出
- 月ごとのデータから「指定期間の最低値」を抽出
- 担当者ごとの「最も少ない販売数」などを分析
注意点
- 条件範囲と最小値範囲のセル数は一致している必要がある
- 条件は複数設定可能
- 空白セルは無視される
関連関数
| 関数 | 説明 |
|---|---|
| MIN関数 | 範囲内の最小値を求める |
| MAXIFS関数 | 条件を満たすセルの中から最大値を求める |
| AVERAGEIFS関数 | 条件を満たすセルの平均を求める |
| IF関数 | 条件によって値を切り替える |
まとめ
MINIFS関数は、複数条件を満たすデータの中から最も小さい値を求める便利な関数です。
フィルターや並べ替えを使わずに、条件を指定するだけで最小値を取得できるため、日常業務の分析や報告書作成の効率が大幅に向上します。
MAXIFS・AVERAGEIFSとあわせて覚えておくと、Excelの集計がぐっとスムーズになります。
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