Excelのバージョンなど、操作環境についての情報を知りたいときに役立つのが INFO関数 です。
この関数を使うと、使用しているOSのバージョンやフォルダのパス名などのシステム関連情報を簡単に取得できます。普段あまり使わない関数ですが、システム環境を確認する必要があるときに便利です。
INFO関数とは?
INFO関数は、Excelが動作しているシステムや環境の情報を文字列で返す関数です。
- システムの種類
- Excelのバージョン
- 現在のディレクトリ
- メモリ情報
などを調べることができます。
書式
=INFO(検査の種類)
- 検査の種類:取得したい情報の名前を指定します。
検査の種類
検査の種類 | 戻り値の内容 |
---|---|
"directory" | [Excel] オプションで指定した現在のディレクトリまたはフォルダーのパス。起動時に開くフォルダーを返す。 |
"numfile" | 現在開いているブック内のワークシートの数を返す。 |
"origin" | 現在ウィンドウに表示されている範囲の左上隅の絶対セル参照を返す。 |
"osversion" | 現在使用されているオペレーティングシステムのバージョンを返す。Windows(x64) NT 10.00 など |
"recalc" | 現在の再計算モード(”自動” または “手動”)を返す。 |
"release" | Excel のバージョンを返す。 |
"system" | オペレーティング環境の名前を返す。Windowsなら”pcdos”、Macなら”mac”を返す。 |
活用例
- システムの環境確認
どのOSで動作しているかを確認できます。 - 再計算モードの確認
手動・自動の設定状況を数式で調べられます。
注意点
- OSやExcelのバージョンによって結果が異なる
同じ数式でも環境が違えば結果が変わることがあります。 - 返すのは文字列
計算用の数値ではなく情報表示用です。 - 頻繁には使わない
システムやバージョン管理が必要なときに限定して使います。
関連関数
- CELL関数:セルの情報を取得
- TYPE関数:セルのデータ型を判定
- ISERROR関数:エラーかどうか判定
まとめ
INFO関数は、Excelやシステムの情報を取得するための関数です。
- 書式:
=INFO(種類)
- OS、バージョン、ディレクトリ、メモリ情報などが取得可能
- システム確認やバージョン分岐で便利