Excel関数入門:HOUR関数の使い方【時間の“時”を取り出す】

Excelで時刻データから「時間(時)」だけを取り出したいときに便利なのがHOUR関数です。
「今何時かを調べたい」「時間ごとの集計をしたい」といった場面で活躍する基本的な日付時刻関数のひとつです。


HOUR関数とは?

HOUR関数は、指定した時刻から「時(0~23)」を数値で返す関数です。


書式

=HOUR(シリアル値)

引数の意味

  • シリアル値:時刻や日付・時刻の値。文字列やセル参照でもOK。

基本的な使い方

例1:直接入力した時刻から「時」を抽出

=HOUR("14:30") → 14

例2:セルに入力された時刻から取得

A2 = 8:45
=HOUR(A2) → 8

例3:NOW関数と組み合わせて現在の時刻から「時」を取得

=HOUR(NOW())

活用例

1. 時間ごとの集計に使う

顧客の来店時間やログイン時刻などから、時間帯ごとの人数をカウントする用途に便利です。

=IF(HOUR(A2)=10, 1, 0) → A2が10時台なら1、そうでなければ0

2. 勤怠記録の確認

出勤時刻が9時より遅れていないかなどを確認できます。


注意点

  • HOUR関数は「0〜23」の整数を返します(24は含まれません)。
  • 分や秒を取得したい場合は、MINUTE関数・SECOND関数を使います。
  • セルに日付と時刻が一緒に入力されていても、HOUR関数は時刻部分のみを抽出します。

関連関数

関数名内容
MINUTE時刻から「分」を取り出す
SECOND時刻から「秒」を取り出す
NOW現在の日付と時刻を取得
TIME時・分・秒から時刻を作成

まとめ

HOUR関数は、Excelで時刻データから「時間(時)」だけを抽出したいときに重宝する関数です。
時間帯ごとの集計や分析、遅刻・早退の判定など、業務やデータ処理の場面でぜひ活用してみましょう。