Excel関数入門:FORMULATEXT関数の使い方【セル内の数式を文字列として表示する】

FORMULATEXT関数 は、指定したセルに入力された数式そのものを文字列として取り出すことができるExcel関数です。計算結果ではなく数式自体を表示できるため、数式の確認やドキュメント化に役立ちます。


PR

FORMULATEXT関数とは?

FORMULATEXT関数は、指定したセルに入力されている数式を文字列として返す関数です。

  • セルに数式がある → その数式を文字列として返す
  • 数式がない → #N/A エラーを返す

書式

=FORMULATEXT(参照)

  • 参照:数式を取得したいセルを指定します。

使用例

例1:数式を取得

G3セルに =SUM(E3:E5) が入力されている場合 =FORMULATEXT(G3) → 結果:=SUM(E3:E5)

例2:数式がない場合

E5セルに 35 が直接入力されている場合 =FORMULATEXT(E5) → 結果:#N/A


活用例

  • 数式一覧の作成
    シート内の数式を一覧化して計算ロジックを確認できます。
  • 計算ミスのチェック
    数式が正しく入力されているかを可視化して検証可能。
  • ドキュメント作成
    マニュアルや資料に数式をコピーする際に便利です。

注意点

  1. セルに数式がないとエラー
    #N/A エラーを回避するには IFERROR 関数と組み合わせます。
  2. 表示形式の影響を受けない
    FORMULATEXTは数式自体を返すため、セルの書式は関係ありません。

関連関数

ISFORMULA関数セルに数式があるかどうかを判定
IFERROR関数エラー時に代替値を返す
TEXT関数数値を指定書式の文字列に変換

まとめ

FORMULATEXT関数は、セルに入力されている数式をそのまま文字列として表示できる関数です。
どんな計算式が使われているかを確認したり、数式一覧を作成するときに便利です。
他人が作成したシートの構造を理解したり、関数の学習や資料作成にも役立ちます。
「見える数式」でシートの管理や共有をスムーズに行いたいときに、ぜひ活用してみてください。