Excel基本操作:データの入力規則の使い方【入力ミスを防ぐチェック機能】

Excelでは、数値や名前の入力ミスがあると、正しいデータ集計や検索ができなくなることがあります。
データベースとして使う以上、正しい形式のデータを入力することがとても重要です。

そこで役立つのが、「データの入力規則」 機能です。
入力時にチェックをかけることで、数字や日付、文字列などの入力内容をあらかじめ制限でき、間違ったデータの入力を防ぐことができます。


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データの入力規則とは?

「データの入力規則」は、Excelに入力できる値の条件をあらかじめ設定しておく機能です。
例えば次のようなチェックを設定できます。

  • 数値が入力されているかどうか
  • 存在しない日付(例:4月31日)が入力されていないか
  • 入力が空欄になっていないか

このように条件を設定することで、不正確なデータを防ぎ、正しいデータベースを維持することができます。


入力規則の設定手順

入力規則の設定は次の3ステップで行います👇

  1. 入力規則を設定したいセル範囲を選択
  2. メニューの「データ」タブをクリック
  3. 「データの入力規則」を選択し、条件を設定

使用例①:数字しか入力できないようにする

社員番号など、数値のみ入力が許可される項目には入力規則が有効です。
誤って文字や記号を入力できないように設定してみましょう。

社員番号の列を選択し、メニューの「データ」タブから「データの入力規則」をクリックします。

「データの入力規則」ダイアログボックスが表示されるので、ここで入力条件を設定します。

  • 入力値の種類:「整数
  • データ:「次の値の間
  • 最小値:「1」
  • 最大値:「1000」

これで、1〜1000の範囲内の整数以外は入力できなくなります。

「エラーメッセージ」タブでは、不正なデータを入力したときの動作を設定できます。

スタイル動作内容
停止入力を拒否して修正を促す
注意入力はできるが警告を表示
情報軽い通知のみ表示

たとえば、社員番号には必ず数字を入れてほしい場合は「停止」を選びましょう。

この設定をしておくと、文字などの数字以外を入力したときにエラーメッセージが表示され、データを登録できなくなります。

たとえば、「A123」と入力してEnterを押すと、次のような警告ウィンドウが表示されます。

「再試行」をクリックすれば、再度正しい数値を入力し直すことができます。
このように、不正なデータの入力を防ぎ、表の整合性を保てるのが「データの入力規則」の大きなメリットです。


まとめ

「データの入力規則」を使えば、Excelに入力できる値を制限し、入力ミスを防ぐことができます。
数値・日付・文字列などの形式をチェックすることで、正確で整ったデータベースを作る第一歩になります。

業務でのデータ管理や分析を正確に行うためにも、ぜひこの機能を活用してみましょう。