Excelで平均値を求めるときによく使うのは AVERAGE関数 ですが、これは数値セルだけを対象に計算します。もしセルに含まれる論理値(TRUE/FALSE)や数値文字列も含めて平均を計算したい場合には、AVERAGEA関数 が便利です。
AVERAGEA関数とは?
AVERAGEA関数は、数値だけでなく数値文字列や論理値も数値に変換して平均を求めるExcel関数です。
- TRUE は 1、FALSE は 0 として計算されます
- 数値を表す文字列(例:”20″)は数値として扱われます
- エラー値や数値に変換できない文字列を含むとエラーになります
- 配列やセル参照に含まれる文字列や空白文字列 (“”) は 0 として扱われます。
書式
=AVERAGEA(値1, [値2], …)
引数
- 値1, 値2, …:平均を計算したい数値・文字列・論理値を指定します
使用例
- 数値と論理値を含む平均
=AVERAGEA(10, 20, TRUE, FALSE)
→ TRUE=1, FALSE=0 として計算し、(10+20+1+0)/4 = 7.75 を返します。 - 文字列が含まれる場合
=AVERAGEA(5, "テスト", 15)
→ “テスト” は 0 として扱われ、(5+0+15)/3 = 6.67 を返します。
活用例
- TRUE/FALSE を 1/0 として平均値を計算する場合
- 数値文字列を 数値 として含めた平均計算が必要なケース
注意点
- AVERAGEとの違い
AVERAGE関数は数値セルだけを平均計算しますが、AVERAGEAは論理値や文字列も数値変換して計算します。
関連関数
関数名 | 内容 |
---|---|
AVERAGE関数 | 数値セルだけを対象に平均を返す |
AVERAGEIF関数 | 条件を満たすセルの平均を返す |
AVERAGEIFS関数 | 複数条件を満たすセルの平均を返す |
まとめ
AVERAGEA関数は、数値だけでなく数値文字列や論理値を含めて平均を計算できる関数です。
TRUE/FALSEを1/0として扱い、数値を表す文字列は数値として計算されるため、数値以外のデータが含まれる場面で特に便利です。AVERAGE関数との違いを理解して使い分けることで、より柔軟な平均計算が可能になります。
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