クロスセクションデータとは
クロスセクションデータとは、ある一時点における複数の対象や属性を並べて観測したデータのことです。時系列データが同じ項目の時間変化を追うのに対し、横方向に対象を比較できるため、横断面データとも呼ばれます。
例として、国勢調査のある年の結果を用い、都道府県別の人口や年齢構成、世帯数をまとめた表が該当します。企業別の売上や部署別の満足度など、同年同月といった同一時点でそろえた集計もこれに含まれます。
項目が同時に観測されているため、相関や分布の偏り、グループ間の差を一度に把握できます。意思決定では、どの地域や顧客層に特徴があるかを素早く見つけやすい点が利点です。
ただし、単年の横断面だけでは景気後退や感染症流行など時間的に生じる影響を分離しにくく、因果の判断を誤る恐れがあります。変化の影響まで読み解きたい場合は、同じ対象を時系列で追うパネルデータを用いて補完します。目的に応じて、横断比較と時間変化を使い分けることが重要です。

