Excelでデータを扱う際、セルに入力されている値が文字列なのか数値なのかを判定したいことがあります。通常の関数では数値と文字列が混在していても計算が行われる場合がありますが、文字列だけを取り出したいときに便利なのが T関数 です。本記事では、T関数の使い方や活用例、注意点をわかりやすく解説します。
T関数とは?
T関数は、指定した値が文字列の場合はその文字列を返し、文字列でない場合は空文字(””)を返す関数です。
- 値が文字列 → その文字列を返す
- 値が数値・日付・エラー → 空文字
""
を返す
書式
=T(値)
- 値:文字列かどうか判定したいセルや値を指定します。
使用例
- 文字列の場合
=T("Excel")
→ 結果:Excel
- 数値の場合
=T(1234)
→ 結果:""
(空文字)
活用例
- 文字列データだけを抽出
数値と文字列が混在するリストから文字列データのみを取得可能。 - 計算対象外のデータを無視
数値以外を計算から除外し、不要なエラーを防止。 - 入力チェック
文字列が入力されているセルのみを対象に処理を行いたいときに活用。
注意点
- 数値・日付・エラーは空文字
これらの値は常に""
を返します。 - 文字列判定専用
数値の判定にはISNUMBER関数
、文字列の判定にはISTEXT関数
などと使い分け可能です。 - 空文字は表示されない
結果が空文字の場合、セルは空白のように見えます。
関連関数
- ISTEXT関数:値が文字列かどうかをTRUE/FALSEで判定
- ISNUMBER関数:値が数値かどうかを判定
- IF関数:条件に応じて異なる処理を行う
まとめ
T関数は、指定した値が文字列の場合は文字列を返し、それ以外は空文字を返すシンプルな関数です。
- 書式:
=T(値)
- 文字列だけを抽出したいときに便利
- 数値や日付は常に空文字を返す