Excel関数入門:ISBLANK関数の使い方【空白セルを判定する】

Excelでデータを扱っていると、「このセルは空白かどうか」を判定したい場面があります。例えば、入力があるセルだけを計算対象にしたい、空白セルにエラーメッセージを出したくない、といったケースです。そんなときに便利なのが ISBLANK関数 です。本記事では、ISBLANK関数の使い方や活用例をわかりやすく解説します。


ISBLANK関数とは?

ISBLANK関数は、指定したセルが「空白セル」であるかどうかを調べ、TRUE または FALSE を返す関数です。

  • セルが空白 → TRUE
  • セルに値がある → FALSE

ただし注意点として、セルに数式が入っていて結果が空文字列 "" の場合、空白とみなされず FALSE を返します。


書式

=ISBLANK(値)
  • :調べたいセル参照や値を指定します。

使用例

  1. 空白セルを判定する =ISBLANK(A1) → A1が空白なら TRUE、データが入っていれば FALSE
  2. 空白なら文字を返す =IF(ISBLANK(B1), "未入力", "入力済み") → B1が空なら「未入力」、入力されていれば「入力済み」と表示

活用例

  • 入力チェックに使う
    顧客管理表や申込フォームなどで「空白セルを未入力として判定」する際に役立ちます。
  • 計算の条件分岐に使う
    セルが空白のときは0や空白を返し、入力があるときだけ計算するように設定できます。
  • データクリーニング
    大量のデータの中から空白セルを見つけ、処理対象外にする場合に利用できます。

注意点

  1. 数式の空文字は空白とみなされない
    例:=IF(A1=1,"OK","") としてセルに "" が返されている場合、ISBLANKは FALSE を返します。
    → この場合は =A1="" などで判定する方が適切です。
  2. 見た目が空でも空白でないことがある
    半角スペースや空文字列が入っていると「空白」ではなく「文字列」と判定されるので注意してください。

関連関数

  • ISNUMBER関数:数値かどうかを判定
  • ISTEXT関数:文字列かどうかを判定
  • ISERROR関数:エラーかどうかを判定
  • IF関数:ISBLANKと組み合わせることで条件分岐が可能
  • LEN関数:文字数が0かどうかで「空かどうか」を判定するのに使える

まとめ

ISBLANK関数は、セルが空白かどうかを調べるシンプルな関数です。

  • 書式: =ISBLANK(セル参照)
  • 空白ならTRUE、データが入っていればFALSE
  • 数式で "" を返している場合は空白扱いにならない点に注意

入力チェックや条件付き処理に活用することで、表計算をより柔軟にコントロールできます。