射影とは
射影とは、関係データベースで表(テーブル)から特定の列(属性・カラム)だけを取り出し、新しい表として扱う操作です。行を絞り込む「選択」とは異なり、注目するのは列です。たとえば顧客テーブルから「氏名」と「電話番号」だけを抜き出す、といった使い方が典型例です。
SQLではSELECTで取得したい列名を指定して実現します。理論上の射影では同じ列値の並びは重複を取り除きますが、SQLは通常そのまま残します。重複を除きたい場合はSELECT DISTINCTを使います。この違いを理解しておくと、期待どおりの結果を得やすくなります。
必要な列だけに絞ることで、転送量や処理が軽くなり、不要な個人情報の露出も抑えられます。ビューやレポート、APIの出力設計でも、まず射影で「見せる列」を決めることが基本方針になります。すなわち射影は、クエリ設計と情報最小化の土台となる重要な役割を担います。

