データ中心アプローチとは
データ中心アプローチとは、業務システムを設計する際に、まず「どんなデータが存在し、どう関係するか」を軸に全体像を組み立てる考え方です。機能や手続きから入るのではなく、データの構造を先に定め、その上に機能を載せます。
業務手順は組織や規則の変更で変わりやすい一方、顧客や商品、取引などのデータは比較的長く安定します。そこで顧客・商品・受注のような実体と属性、実体同士の関連を先に整理し、変更の影響を受けにくい土台を作ります。
具体的にはER図などでデータモデルを作り、テーブル設計やAPI設計、画面やバッチ処理をそれに沿って決めます。機能は「どのデータを作成・参照・更新・削除するか」に分解して設計します。
この方法は、業務変更への追随性が高く、データの重複や不整合を減らし、他システム連携もしやすくなります。データを資産として育てる発想とも相性が良いです。要件定義や基本設計の早い段階で有効に働く、堅牢な設計のためのアプローチです。

