IECとは
IEC(International Electrotechnical Commission、国際電気標準会議)は、電気・電子および関連技術の国際規格を作る標準化団体です。機器の安全や電磁両立性、測定方法、コネクタなどの仕様まで、世界で共通に使える基準を定め、各国や企業が同じルールで設計・評価できるようにします。
規格は、各国の標準化機関や産業界の専門家が委員会で原案を作り、国際的な審議と投票を経て発行されます。分野によってはISOと共同で「ISO/IEC」として公表され、日本ではJISなど国内規格の根拠になることもあります。対象は家電や産業機器の安全要求、電気製品の試験方法、情報機器の接続規格など多岐にわたります。
共通の国際規格があることで、製品の相互運用性と安全性が高まり、重複試験の削減や調達の容易さにつながります。企業は世界市場を見据えた設計がしやすくなり、利用者はどこでも同等の安全水準の製品を選べます。IECは、電気・電子分野の「共通言語」を提供し、国際取引と技術発展を下支えしています。

