Excel関数入門:RATE関数の使い方【利率を求める】

「毎月いくらずつ返済していけば、金利はどれくらい?」
「目標金額を貯めるために必要な利率を知りたい」

そんなときに役立つのが RATE関数(レート関数) です。
RATE関数は、支払回数・支払額・現在価値・将来価値などから、
実際の 利率(年利または月利)を求められる便利な関数です。


PR

RATE関数とは?

RATE関数 は、ローンや積立などで使われる「金利(利率)」を求める関数です。
他の条件(期間・金額・将来の値)がわかっているときに、どの程度の金利で成り立つかを計算します。


書式

=RATE(期間, 支払額, 現在価値, 将来価値, 支払期日, 推定値)

引数の説明

  • 期間:支払回数(例:10年×12ヶ月=120)
  • 支払額:各回の支払い金額(支出はマイナスで入力)
  • 現在価値:借入金額や現在の元本
  • 将来価値:最終的に残す金額(省略可)
  • 支払期日:支払時期(0=期末、1=期首)
  • 推定値:金利の初期推定値(省略可)

使用例

例:ローンの利率を求める

ローンを組むとき、「この返済額でいくと金利はどれくらいになるの?」と気になることがありますよね。
ExcelのRATE関数を使えば、返済期間・支払額・借入金額などの条件から、実際の利率(年利や月利) を簡単に求めることができます。

100万円を借りて、毎月2万円ずつ5年間(60回)で返済する場合、
金利(年利)はどのくらいかを求めます。

=RATE(B3*12,-C3,D3)*12

※支払額はマイナスで入力します(お金が出ていくため)。
※月利で計算されるため、年利を求めるには×12を掛けます。

結果、年利は約7.42% となりました。
つまり、100万円を借りて毎月2万円ずつ5年間(60回)で返済する場合、
その条件に対応する金利は 約7.42% です。

RATE関数は、「支払金額と期間が決まっているときに、
それを実現するための金利」を逆算してくれる便利な関数です。


注意点

  • 支払額はマイナスで入力します(お金が出ていくため)。
  • 期間は支払回数で指定します(年数ではなく月数)。

関連関数

関数名内容
PMT関数指定した利率・期間・金額から毎回の支払額を求める
PV関数将来の金額から現在価値(借入可能額)を求める
FV関数積立の将来金額を求める
NPER関数支払回数(期間)を求める

まとめ

RATE関数を使えば、
ローンや積立の実際の金利(利率)を簡単に求めることができます。
返済額・期間・元本が分かれば、「どのくらいの金利か?」がすぐにわかるので、
ローン比較や投資シミュレーションに役立ちます。