Excelで「複数の条件のうち、どれか1つでも当てはまればOK」と判定したいときに使えるのが OR関数 です。
条件式を複数まとめて「いずれかがTRUEならTRUE」と返してくれるため、IF関数などと組み合わせると非常に便利です。
OR関数とは?
OR関数は、複数の条件の中で1つでもTRUE(真)があればTRUEを返す関数です。
書式
=OR(論理式1, 論理式2, ...)
引数の意味
- 論理式1, 論理式2, …:判定したい条件を複数指定します
基本的な使い方
例 1:単純な条件判定
=OR(A1>10, B1<5)
→ A1が10より大きい または B1が5より小さいなら TRUE
例 2:IF関数と組み合わせ
=IF(OR(B2<60, C2<60), "再試験", "合格")
→ 国語または数学が60点未満なら「再試験」
=IF(OR(B2="バナナ", B2="オレンジ"), "果物", "その他")
→ B2が「バナナ」または「オレンジ」なら「果物」、それ以外なら「その他」
活用例
- 合格判定
「国語または数学が合格点なら合格」といった条件判定に使える。 - 入力チェック
「空欄または0ならエラー」といったチェックに便利。 - 複数条件でのIF分岐
ORを組み合わせると、IF関数の条件式をシンプルにできる。
AND関数との違い
関数 | 動作 | すべてTRUE → TRUE | 1つでもTRUE → TRUE |
---|---|---|---|
AND | 全条件が成立するか | ○ | × |
OR | いずれかが成立するか | × | ○ |
注意点
- TRUE/FALSEの論理値で結果が返る
- 論理式がすべてFALSEなら、最終的にFALSEが返る
- IF関数との組み合わせが定番の使い方
まとめ
OR関数は、「複数条件のうち1つでも当てはまればOK」という判定に最適な関数です。IF関数や条件付き書式と組み合わせて、柔軟な条件管理ができます。AND関数との違いを理解して、状況に応じて的確に使い分けましょう!