Excelでピボットテーブルを使って集計したデータから、特定の項目の値だけを取り出したいときに便利なのが GETPIVOTDATA関数 です。クリック操作だけでも自動的に数式が生成され、特定条件の集計値を動的に取得できます。
GETPIVOTDATA関数とは?
GETPIVOTDATA関数は、指定した条件に基づいてピボットテーブルから集計値を取り出す関数です。
- ピボットテーブルをソースにしたデータの自動取得が可能
- フィルター条件を組み合わせて柔軟にデータを抽出できる
- 手入力よりもミスを防ぎやすい
書式
=GETPIVOTDATA(データフィールド, ピボットテーブル, [フィールド1, アイテム1, フィールド2, アイテム2, ...])
=GETPIVOTDATA(データフィールド, ピボットテーブル, フィールド, アイテム)
引数
- データフィールド:取得したい集計値の名前(例:”売上”)。
- ピボットテーブル:ピボットテーブル内のセル参照。
- フィールド・アイテム:絞り込みたいフィールド名と項目名を指定。複数条件の指定も可能。
使用例
- 特定条件の売上を取得
=GETPIVOTDATA("売上",$A$3,"地域","関東","商品","A")
→ A3セルのピボットテーブルから、地域が「関東」で商品が「A」の売上を取得します。 - 条件を増やしてさらに絞り込み
=GETPIVOTDATA("売上",$A$3,"地域","関東","商品","A","年","2025")
→ 地域が「関東」、商品が「A」、年が「2025」の売上を取得します。
活用例
- 特定地域・期間・商品カテゴリの売上集計を自動取得
- ダッシュボード用の数値をピボットから直接参照
- 条件を変更するだけで数値が動的に更新
注意点
- ピボットテーブルの名前・構造が変わると動作に影響
- データフィールド名はピボットテーブル上の表記と完全一致する必要あり
- 自動生成される数式を手動で編集するときは構造に注意
関連関数
- SUMIFS関数:条件付きで合計を計算
- VLOOKUP関数:表から条件に合う値を取得
- FILTER関数:条件に一致するデータを抽出
まとめ
GETPIVOTDATA関数は、ピボットテーブルから条件付きで集計値を取得できる便利な関数です。
- 書式:
=GETPIVOTDATA(データフィールド, ピボットテーブル, [フィールド, アイテム...])
- 特定条件の売上や数量を簡単に取り出せる
- ダッシュボードやレポート作成に最適