Excel関数入門:ISREF関数の使い方【セル参照かどうかを判定する】

ISREF関数は、指定したセルや数式がセル参照になっているかどうかを調べるExcel関数です。
ISREF関数を使えば、指定した対象が有効なセル参照かどうかを調べて、セル参照なら TRUE、そうでなければ FALSE を返してくれます。


ISREF関数とは?

ISREF関数は、指定した値が有効なセル参照であればTRUE、そうでなければFALSEを返す関数です。

  • セル参照であれば → TRUE
  • セル参照でなければ → FALSE

書式

=ISREF()

  • :セル参照かどうかを判定したいセルや式を指定します。

使用例

数式A1の内容結果説明
=ISREF(A1)100TRUEA1はセル参照なのでTRUE
=ISREF(A1:B2)100,200TRUE範囲参照も有効
=ISREF("A1")FALSE文字列”A1″はセル参照ではない
=ISREF(100)FALSE数値はセル参照ではない
=ISREF(A1+B1)100,200FALSEA1+B1は計算式であり参照ではない
=ISREF(#REF!)FALSE無効な参照エラーはFALSE

活用例

  • セル参照のチェック
    数式内で正しいセル参照が使われているか事前に確認可能。
  • 条件付き分岐
    IF関数と組み合わせて、セル参照のときだけ計算を行う処理が可能。 =IF(ISREF(A1),"参照です","参照ではありません")
  • エラー防止
    無効な参照を使ったときのエラーを回避する条件式の一部として使用。

注意点

  1. セルの中身は関係なく、セル参照かどうかだけを判定します。
  2. A1+B1 のような計算式は参照そのものではないのでFALSEになります。

関連関数

ISNUMBER関数値が数値かどうかを判定
ISTEXT関数値が文字列かどうかを判定
ISBLANK関数セルが空白かどうかを判定

まとめ

ISREF関数は、指定した値がセル参照であるかどうかを判定し、TRUEまたはFALSEを返すシンプルな関数です。

  • 書式: =ISREF(値)
  • セル参照の確認やエラー防止に役立つ
  • 他のIS関数と組み合わせて使うことでデータチェックの精度が向上