IT用語入門:標本抽出【母集団から代表を選ぶ手法】

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標本抽出とは

標本抽出とは、統計調査で母集団から一部の対象だけを選び出すことです。選ばれた集まりを標本と呼び、これに基づく調査は標本調査といいます。母集団の全数を調べるには時間や費用がかかるため、現実的には標本抽出によって全体の傾向を推定するのが一般的です。

たとえばサービス利用者全員の満足度を知りたいとき、全員に聞くのは困難です。そこで数百人ほどを代表として調べ、結果を全体へ推し量ります。このとき偏りなく選ぶことが重要で、選び方を誤ると推定がゆがみます。

基本となるのは無作為抽出で、くじ引きのように偶然に任せて選ぶ方法です。無作為抽出には、層化抽出法、クラスター抽出法、多段抽出法、系統抽出法などの設計があります。一方で、有意抽出のように意図をもって対象を選ぶ方法もありますが、結果を母集団へ一般化するときは注意が要ります。

標本抽出の利点は、少ないコストで十分な精度を得やすい点です。市場調査、品質管理、アクセス解析やA/Bテストなど、データに基づく意思決定の基盤となります。目的に合った抽出法と適切なサンプルサイズを計画し、精度と効率のバランスを取ることが役割のまとめです。