IT用語入門:マルチテナント【1つの基盤を複数顧客で安全に共有】

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マルチテナントとは

マルチテナントは、1つのアプリやインフラを複数の顧客(テナント)が共同利用する設計です。各テナントのデータと設定は論理的に隔離され、他の利用者から参照されません。クラウドやSaaSで一般的な方式で、同じ基盤を効率よく使える点が特徴です。

イメージはマンションです。建物は同じでも、各部屋は鍵で守られています。メール配信、CRM、会計などのSaaSで、多くの企業が同一基盤を使いながら、自社専用の画面やデータ領域を持ちます。

仕組みの要点は、認証後のテナントIDでアクセス範囲を決め、アプリやデータベースでスキーマ分離やテーブルのテナント列により境界を守ることです。運用はバージョン管理やパッチ適用を一括で行い、負荷に応じてリソースを共有・拡張します。

利点は、初期費用と運用コストの抑制、スケールの容易さ、アップデートの迅速化です。反面、シングルテナントより深いカスタマイズや完全な独立性は取りにくい場合があります。安全運用には厳密なアクセス制御や監査、脆弱性対策が重要です。

まとめると、標準機能で十分かつコスト重視なら適合しやすい方式です。厳格な分離や個別要件が強ければ、シングルテナントとの比較検討が欠かせません。

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