経験曲線とは
経験曲線とは、同じ製品の累計生産量が増えるほど、1個あたりの総コストが一定の割合で下がっていく関係を示す考え方です。学習や改善が進み、同じ成果をより少ない手間と資源で達成できるようになり、その結果がコストに反映されます。
発売直後は高価な新技術の製品が、時間とともに手に取りやすい価格になるのは、この曲線で説明できます。半導体やスマートフォン、太陽光パネルなどでよく見られます。
コスト低下の主な要因は、作業の習熟、工程の自動化、設計の標準化、歩留まりの改善、部材の一括調達による値引きなどです。累積生産が増えるほど、こうした効果が積み重なり、一定割合でコストが落ちていきます。
経験曲線を知ると、価格設定や投資計画、原価見積もりの現実的な見通しを持てます。先に規模を伸ばせば、競合より低コストで優位に立てます。ただし需要の頭打ちや技術の転換が起きると、想定どおりに下がらない場合もあります。

