Excel関数入門:YEAR関数の使い方【日付の“年”を取り出す】

Excelで日付データから「年」だけを取り出したいときに便利なのがYEAR関数です。
カレンダーや年度集計、日付処理を行うシートでは欠かせない基本関数のひとつです。


YEAR関数とは?

YEAR関数は、指定された日付から「年」の部分(4桁の数字)を取り出す関数です。


● 書式

=YEAR(シリアル値または日付)
  • 引数: 対象となる日付(セル参照やDATE関数など)

● 基本の使い方

A列(日付)B列(式)結果
2024/12/25=YEAR(A2)2024
2019/4/1=YEAR(A3)2019
=TODAY()=YEAR(A4)※今日の年

活用例

1. 日付から年を取り出してフィルターする

=YEAR(B2)

→ B2のセルにある日付から年を抽出して、年別の集計やグループ分けができるようになります。


2. 年だけをキーにピボットテーブル集計

データベースで「売上日」や「契約日」から年を抽出し、年度別に集計するのに使えます。


3. IF関数との組み合わせ

=IF(YEAR(A2)=2025, "今年", "今年ではない")

→ 日付が今年かどうかを判定するロジックが簡単に書けます。


注意点

  • YEAR関数は日付シリアル値として認識できる形式が必要です。
    "2024年3月1日"のような文字列ではうまく動かない場合があります。
  • 日付データはDATE関数やTEXT関数などと組み合わせて使うと柔軟に扱えます。

関連関数

関数名内容
MONTH日付から「月」を取り出す
DAY日付から「日」を取り出す
DATE年・月・日を組み合わせて日付に
TODAY今日の日付を取得
YEARFRAC2つの日付の「年の差」を小数で

まとめ

YEAR関数は、日付から「年」だけを抽出したいときに便利な関数です。
売上、契約、誕生日などのデータ分析で年別の処理やフィルタリングを行うときには、非常に役立ちます。