Excelで文字を扱う際、その文字がどのコードで表されているかを調べたいときに使われるのが CODE関数 と UNICODE関数 です。
CODE関数は古いExcelからある関数で、先頭の文字が半角ならASCIIコードの値を、全角ならJISコードの値を返します。一方、UNICODE関数は Unicode規格 に基づいてコードポイントを返すため、記号や絵文字、特殊文字、さらには多言語の文字まで幅広く対応できます。
本記事では、UNICODE関数の基本的な使い方から、UNICHAR関数との組み合わせや注意点までをわかりやすく解説します。
UNICODE関数とは?
UNICODE関数は、指定した文字列の最初の文字のUnicodeコードポイント(数値) を返す関数です。
- Unicodeは世界中の文字や記号を統一的に扱うための規格です。
- 数値として返されるため、他の文字列処理関数と組み合わせることが可能です。
書式
=UNICODE(文字列)
- 文字列:Unicodeコードポイントを取得したい文字やセル参照を指定します。
使用例
- 文字コードを取得
=UNICODE("A")
→ 結果:65
- 日本語の文字コードを取得
=UNICODE("あ")
→ 結果:12354
- セル参照を使う A1セルに「★」が入力されている場合
=UNICODE(A1)
→ 結果:9733
活用例
- 記号や特殊文字のコード確認
フォントに依存しない文字コード管理に役立ちます。 - UNICHAR関数との連携
UNICODE関数で取得したコードを UNICHAR関数で再変換すると、文字を数値で管理・再生成できます。
例:=UNICHAR(UNICODE("★"))
→ 結果:★
- データクリーニング
不要な記号のコードを特定し、置換や削除に利用可能です。
注意点
- 最初の文字のみ取得
文字列に複数の文字がある場合、UNICODE関数は先頭1文字のコードだけを返します。 - ASCIIコードとの違い
ASCIIは0〜127の範囲ですが、Unicodeは世界中の文字をカバーし、はるかに広い範囲を扱えます。
関連関数
- UNICHAR関数:Unicodeコードポイントを文字に変換
- CODE関数:ANSIコードを取得(古いExcelとの互換用)
- CHAR関数:ANSIコードを文字に変換
まとめ
UNICODE関数は、文字のUnicodeコードポイントを数値として取得する便利な関数です。
- 書式:
=UNICODE(文字列)
- 特殊文字や記号のコード確認、文字コード処理に活用可能
- UNICHAR関数と組み合わせることでコードと文字の相互変換が可能