Excelで小数点以下を切り捨てて整数部分だけを取得したいときや、特定の桁数で数値を切り捨てたいときに活躍するのが TRUNC関数 です。
この記事では、TRUNC関数の基本的な使い方と注意点などを解説します。
TRUNC関数とは?
TRUNC関数は、数値を指定した桁数で切り捨てる関数です。
書式
=TRUNC(数値, [桁数])
引数の意味
- 数値:切り捨てたい元の数値
- 桁数(省略可):小数点以下の桁数。省略すると0(=整数になる)
基本的な使い方
例1:小数点以下をすべて切り捨て
=TRUNC(3.789) → 3
例2:小数点第2位で切り捨て
=TRUNC(3.789, 2) → 3.78
例3:負の桁数で10の位以下を切り捨て
=TRUNC(1234.567, -2) → 1200
TRUNC関数の活用例
- 数値の「整数部分」だけを取り出したいとき
- 表示上は丸めたくないが、計算では桁を落としたいとき
- 小数第2位など任意の桁数で精度をそろえたいとき
TRUNC関数とROUNDDOWN関数は何が違うの?
結論:ROUNDDOWN と TRUNC は引数の形式が違うだけで、動作はほぼ同じ
比較項目 | TRUNC関数 | ROUNDDOWN関数 |
---|---|---|
基本構文 | =TRUNC(数値, [桁数]) | =ROUNDDOWN(数値, 桁数) |
桁数の指定 | 省略可能(省略時は整数に) | 必須(省略不可) |
切り捨て方向 | 常に 0 に近づく方向に切り捨て | 常に 0 に近づく方向に切り捨て |
正の数の挙動 | 同じ(例:3.78 → 3) | 同じ(例:3.78 → 3) |
負の数の挙動 | 同じ(例:-3.78 → -3) | 同じ(例:-3.78 → -3) |
関連関数
関数 | 内容 |
TRUNC | 指定桁数で切り捨て |
ROUNDDOWN | 数値の方向に関係なく桁を下げて切り捨て |
ROUND | 四捨五入する |
ROUNDUP | 常に切り上げ |
INT | 整数部分のみを返す(負の値はより小さい方向へ) |
まとめ
TRUNC関数は、数値の桁数を自由に指定して切り捨てたいときに使える関数です。