Excelで文字列の一部を別の文字に置き換える方法はいくつかありますが、特定の文字列だけを置換したいときに便利なのが SUBSTITUTE関数 です。たとえば、文章中の「東京」を「大阪」に変える、特定の文字だけを削除するといった処理が簡単にできます。本記事では、SUBSTITUTE関数の基本的な使い方から、複数回出現する文字列の処理や注意点までわかりやすく解説します。
SUBSTITUTE関数とは?
SUBSTITUTE関数は、指定した文字列内で特定の文字列を別の文字列に置き換える関数です。
- 文字列内に同じ語句が複数回出現する場合、すべて置き換えることも、特定の回数だけ置き換えることも可能です。
書式
=SUBSTITUTE(文字列, 検索文字列, 置換文字列, [置換対象])
- 文字列:置換対象の元の文字列。
- 検索文字列:置き換えたい文字列。
- 置換文字列:新しい文字列。
- 置換対象(省略可):文字列が複数回出現する場合、どの出現回数の文字を置き換えるか指定します。省略するとすべての出現箇所が置き換えられます。
使用例
- すべての文字列を置き換える
=SUBSTITUTE("東京タワーは東京にあります","東京","大阪")
→ 結果:大阪タワーは大阪にあります
- 2回目だけ置き換える
=SUBSTITUTE("東京タワーは東京にあります","東京","大阪",2)
→ 結果:東京タワーは大阪にあります
- 特定の文字を削除
=SUBSTITUTE("090-1234-5678","-","")
→ 結果:09012345678
活用例
- 文章中の単語をまとめて変更
都市名や商品名を一括で置き換えるときに便利です。 - 記号の削除
電話番号や品番からハイフン・スペースを削除して連続した数字にできます。 - 特定の回数だけ置換
同じ単語が複数回出てくる文章で、1回目や2回目だけを変更可能です。
注意点
- 大文字・小文字を区別
SUBSTITUTE
は大文字・小文字を区別します。区別しない場合はREPLACE
やSEARCH
関数と組み合わせます。 - ワイルドカードは使えない
*
や?
などのワイルドカードは認識されません。 - 数値にも使える
数値は文字列として扱われ、置き換え対象になります。
関連関数
- REPLACE関数:文字数指定で置換
- TEXT関数:数値を文字列に変換
- SEARCH関数:検索文字列の位置を返す
まとめ
SUBSTITUTE関数は、指定した文字列内の特定の語句や記号を任意の文字列に置き換える関数です。
- 書式:
=SUBSTITUTE(文字列, 検索文字列, 置換文字列, [置換対象])
- すべての出現箇所または指定した回数の出現箇所を置き換え可能
- 記号削除や単語変換など文章編集に役立つ